A邸 新築(2階建て)工事 2012.6~12

相談にこられたお客様は、まだ若いご夫婦でしたが、伝統的な在来建築工法に興味があり、その良さを知っていることに感心しました。

昨年の晩秋くらいから、お客様と間取りの検討を重ね、A邸の住宅計画を決定しました。根気が要りましたが、重要な期間だったと思います。

芯持ち(杉)4寸柱を全部で50本以上。大梁も末口9寸の丸太サヤ落しを使用、土台は芯持ち桧、窓枠、巾木、廻り縁などの内部造作材も無垢材。随所に材木をふんだん使用した家です。天井材も杉板(無節)。床材は、カラマツや杉のムク厚板。ほとんど既製品を使っていないので、家の質がとてもいいですね!

春。晴れの日に地鎮祭と近所への挨拶回りをしました。


(大安におこないました)

水位の高い地盤でしたので、松杭(17本)を打込み万全を期しました。
原始的ですが、この松杭は色々な杭の中でも、かなり効きますよ。


(やや騒音が近所迷惑だったかも・・・)

A邸の基礎工事は、1ヶ月半くらいかかりました。


(しっかりしたベタ基礎です)

いよいよ建前です。
大工さんの作業場で墨付け・刻みをした材木を現地で、組んでいきます。家づくりで、もっとも重要な工程です。


(レッカー車が、次々に材木を揚げていきます)


(息を合わせて組んでいきます)

2日がかりで、無事に上棟!


(なかなか立派です)

次に、屋根工事。
瓦は、地元の名産「安田瓦」を使用しました。いい瓦ですね~。
焼きの温度が、ものすごく高いので、長持ちしますよ。
メンテナンスフリー!


(瓦の割り付けが肝心)

梅雨入前に、小舞かき(竹+ヨシ)と土壁塗りをおこないました。
我が建築相談所の得意とするところです。


(最近、こんな家づくりは見ないですね~)


(土壁は、ホントいいですよ)

塗った土壁が、乾いてから、外部からの吹き込みを防ぐため、シートとサッシ窓を取り付けます。


(これで隙間風は、ありません)

内部・外部の造作工事も着々と進んでいきます。


(内部も丁寧に)


(木のヨロイ板貼り仕上げです)

季節は、秋になり左官屋さんが、内部の土壁中塗りを行いました。


(手間がかかります)

外壁のヨロイ貼りが完成し、木の塗装工事が終わると、妻間部分(三角の部分)・小壁(上の部分)に板金屋さんが、サイディングを貼っていきます。


(サイディングが結構重いんです)

完成間近。左官屋さんが、仕上げの漆喰を塗っていきます。この家では、全て漆喰塗りという大変な作業でした!


(コテに漆喰をのせるのも技術)


(平滑に塗るのも技術)

最後に、外部の下屋部分を組み立てました。


(駐輪場として活躍)

完成しました!水廻りは、全部手作り。そして、玄関は、木製引き戸で作りましたので、他にはない家ができました。


(キッチンは、ステンレスの質感が◎)


(個性的な洗面台)


(懐かしいモザイクタイル貼りのお風呂)


(漆喰の白が美しい壁とワラ床仕様の畳)


(趣きのある黒御影石と玉砂利洗い出し仕上げの土間)


(古民家風で重厚な外観)

感想:土地は、新潟駅南口に近い場所で、便利の良い場所です。しかし、日当たりや広さなど決していい条件では、ありませんでした。40坪弱の住宅設計するにあたり、自然環境を考慮し、どうしたら住み心地がよい間取りなのかをを考え抜き、最後は、予定にどうり(?)素晴らしい家になりました。越後杉の補助金を利用できたのも良かったですね!

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