W邸 新築(2階建て)工事 2012.5~12

久しぶりに、規模のある住宅を設計しました。とは言っても、最近では、小さい家が多いので、60坪以上となると大きいように感じるのかもしれません。

まずは、材木の刻みから。
柱は、4寸角の杉。大梁は、末口9寸の丸太サヤ落しで杉や地松。土台は、桧。土台を受けるネコ土台が栗。いづれも、主要の軸組み材は、国産の芯持ち材を使用しています。(丈夫で安心ですね)


(墨付けにそって刻みます)


(集中していますね)


(材木の仕口が完成)

3月の彼岸明けに地鎮祭。


(あいにくの雨模様)

基礎(ベタ)工事。地盤は良く、杭は打ちませんでしたが、ベース下にぐり石(大きめの石)をこば立てに敷き詰め、しっかりと転圧していきました。


(丁張りをだしてから基礎工事へ)


(ぐり石が、かなり効きます)


(鉄筋を組み、ベースを作りました)


(型枠を組みました)


(コンクリートを流しこんでいます)


(型枠をはずし、内部の鉄筋を組みました)

基礎ができて、いよいよ建前の前日。大工さんが、刻んだ材木が現場へ運びこまれました。組み上げる順番も考えて、材木を並ばせていくのも重要なことです。


(角地です)

5月半ばに、建前をおこないました。


(すごい材木量ですね)


(木の上に立っているので、見てると怖そう)

無事、上棟!


(大工さん6人で2日がかりです)

建前が終わり、屋根工事が始まります。
今回もやはり、安田瓦を使用しました。


(切妻型の屋根です)


(5寸勾配なので見栄えがいいですね)

屋根工事が終わる頃、左官屋さんが、ヨシと竹を運んできました。
いよいよ、土壁作りの段取りです。


(結構長いヨシです)


(これは、孟宗竹です)

さぁ。小舞かきがスタート。


(暑い日でしたね~)


(手馴れた感じでゆっています)


(三角の部分は、特に難しいのです)


(全部しました)

土を塗って、乾き待ちです。


(ここまでくるのに、結構手間がかかっています)

土壁が乾いてから、板金屋さんが庇の板金をつけたり、大工さんがシートを貼っていきます。


(玄関先は、銅板を葺きました)

大工さんは、状況をみて、木のヨロイ貼りをやっていきました。
押縁を呼ばれる木板を押える加工は、段差に合わせて作っていくので、大変手間が掛かります。


(貼りはじめが肝心)


(押縁の加工状況です)


(もうすぐ完成)

板金屋さんが、妻壁(三角の部分)や小壁(壁の上部)にサイディングを貼っていきました。妻壁を塗り壁にするものいいのですが、吹き込みによる雨仕舞い(雨漏れ)を考えて、このような設計にしました。


(大きい三角ですね)

塗装工事。
木部にキシラデコールという塗料を2回塗って仕上げていきます。家がしまってみえてきます。


(塗るのも技術が要ります)

内部の造作工事も進み、順調です。


(和室ですね)

家具工事も家具屋さんが、作業場で作っています。


(戸棚製作中)

工事も終盤。再び、左官屋さんが登場。


(土を練って準備しているところです)


(これもまた手間がかかっています)

各職人さんは、住宅部分が終わり、次に、車庫を建てていきました。


(時期は、11月なかばです)


(車庫の屋根は、板金で葺きました)


(外壁も板金です)


(車庫内部に、コンクリートを流しています)

初冬に入り、天候が悪くなってきましたが、合間を見て、外部の工事も進めていきました。


(設備の配管工事をおこなっています)


(寒い中、アプローチを作っています)

冬になると、左官屋さんは、塗り壁の乾きに気をつかいます。最後の仕上げ、漆喰や珪藻土を塗っていきました。特に、漆喰塗りは平滑に仕上げるのが大変です!


(漆喰塗り状況)


(珪藻土塗り状況)

12月半ば、ついに完成しました。材木の墨付け・刻みから数えると、じつに1年間の工期がかかりました。


(リビング)


(玄関)


(台所)


(和室)


(クローク)


(テレビ台)


(脱衣場内の引出し収納)


(外観1)


(外観2)

感想:完成して、改めて見ると風土に合った家は、やはりいいと思えてきます。手間が掛かった家ですが、長い目でみれば、短い工期だったかもしれません。お客様の完成祝いの席にも呼んでいただき、喜んでいただけたのは仕事冥利につきます。

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