M邸 増改築工事(2015.8~11)
リフォーム2016.01.05
中古住宅を購入したものの、すぐに欠陥・問題が発生し、とても住めない状態に困っていたMさん。そんな切実な建築相談になんとかしたいと思い、頑張ってみました。
最初に現場を見た時は、「う~む(汗)」と思いました。売る方もちょっとヒドイな・・・と思いました。
(工事前ですが、外部の塗装は素人塗り仕上げでした)
(増築されている部分は、なんだか違和感があります)
2階部分の増築や外壁を全て撤去処分して貼換えたり、さらには屋根の形状も変えたりなど・・・。ほとんど新築状態にもっていくという計画。図面を描いてみた上で、上手くいくだろうと思っていましたが、(いざ解体作業に入って)表面上では解らない部分などあったりしました。各骨組みのゆがみや既存の作りなど調査しながら慎重に進めていきました。ポイントは、断熱材の充填、梁や柱・筋違などの耐震補強です。
(既存の壁には、断熱材が入っていませんでした)
そして、いざ建前!
(当日は、天候不順で養生を考慮しながらの作業)
(おおよその輪郭が見えてきました)
(建前が終わると、窓の取付と防水透湿シートを貼って、雨風対策OKです)
そして、今回の屋根工事は、(耐摩カラーガリバリウム鋼板)板金葺きを行いました。屋根の比重を軽くすることで、躯体とのバランスをとりました。
(下地には、防水ルーフィングと緩衝材のシージングボードが敷いてあります)
(板金屋さんが、専用の道具など用いて板金をかみ合せていきます)
内部では、天井や壁に断熱材の敷き込みをしっかり行い、お施主様も喜んでいた様子。
(ふんわりと、はちきれんばかりの断熱材は、いかにも暖かそう)
外部では、板金屋さんが外壁(金属サイディング)を貼っていました。
(カラッとした秋晴れの頃でしたね)
工事は、内部の造作工事から仕上げ工事へと移り、完成をむえました。
(天井が低く、暗かった階段は、新たに窓を取付け、吹き抜けにしました)
(左官屋さんが、最後に外部の土間仕上げを行っています)
内部工事の最後は、(工事で手の入れなかった)既存LDKのシックハウスに悩んでいた部分の対策です。内装屋さんと相談し、空気触媒の特殊溶剤「セルフィーユ」を噴霧することにしました。
(公共建築物などにも使用されるほど信頼性があります)
(キッチンの内部や壁などにも噴霧)
噴霧後は、あの嫌なニオイがなにも匂わなくなりました。(空気に触れることでニオイを分解し、半永久的にもつそうです)
では完成を見てみましょう♪
(主寝室の床には、天然の杉厚板を使用)
(子供部屋にも同様)
(2階の廊下にはメープルの床材を)
(窓は複層ガラスで、窓枠には杉材を使用)
(脱衣場には、今までなかった棚で収納力UP!)
(納戸には、棚や服掛けを設け使いやすく)
(2種類の漉いた和紙を市松貼りにした押入れ戸が印象的)
(和室に敷いた畳のイグサは、熊本県産の本物を使用)
(以前と比べ、だいぶ様変わりしました)
中古住宅から、かなり思い切ったリフォームを行いましたが、安心と安全、そして、住み心地の良い家に生まれ変わり、大満足のMさん。ワタシも嬉しくなってきます。良かった!