■どのようなお困りごとがあって、依頼されましたか?
建て替える前の家は、昔からのある家に対し、増改築を何度か行い、それなりに生活はできていましたが、土地に対しての配置の悪さや段差が多く、採光や通風、そして生活動線の悪さなど、トータルで様々な住み難さがあり、定年を機に思い切って建て替えました。
■依頼までの流れ、相談内容など
風通しの良い、カラッとした間取り、そして、気密性は現代の家よりも劣るかもしれませんが、柱が見え、土壁下地による塗り壁仕上げ、足触りの良い床材・畳など本物の素材を使った家にしたい。というような、ご相談でした。
建て始めるまで、1年以上も前に相談に来られました。
■お客様の要望に対してのこだわり
内外部に自然素材を使用することは、もちろんのこと、カラッとした間取り、閉塞感の無いように、各部屋の広さや天井高さを十分取りました。また、敷地に対して、広すぎないバランスのとれた間取りを心掛けました。
構造の丈夫さも説明はしますが、数値的というより、素人でも「感覚的に丈夫だな」と思うような設計を意識しました。一般的な住宅より、大きめですので、動線や家に入るまでのアプローチや庭、物置小屋などの配置バランス、家自体が威張った感じが出ないよう、細部にわたり希望に沿う家となりました。そして、地域の風土になじむ外観(木鎧下見板貼り&焼瓦葺き)となり。さすがプロ!と喜ばれました。
玄関を入って正面にある客間には、やや硬めでしっかり感のある藁床と国産のイグサでつくった畳が敷かれてあります。そこから見える深い庇の土縁や庭は、日本建築美が凝縮されています。
一つでも当てはまりましたら、
どんな些細なことでも
お気軽にご相談ください。