こんにちは。建築士のシブヤです。
今回は、地元の知人からご依頼いただいた、住宅の外壁張替工事のビフォーアフターをご紹介しながら、外壁材の劣化とメンテナンスの重要性についてお話ししたいと思います。
こちらが施工前の状態です。知人が10年ほど前に、他の業者に依頼し建てたもので、外壁は落ち着いた印象のダークブラウンで仕上げられていました。しかし、よく見ると色褪せや表面の劣化が目立ち、外壁材そのものの機能が低下しているのが分かります。
この住宅の外壁には、窯業系サイディングが使用されており、調査を行ったところ、継ぎ目のシーリングが剥がれ、そこから水が入り込んだことで周辺の塗装も劣化しており、塗装による表面補修では対応しきれない状態でした。
実は今回のケース、施主の方から「突然訪問してきた業者に『外壁を張り替えたほうがいいですよ』と言われ、見積もりを取ったら500万円以上もかかると言われた。本当にそんなに必要な工事なのか、金額は適正なのか見てほしい」とご相談いただいたのがきっかけでした。
現地を確認し、張替の必要性はあると判断しましたが、訪問業者の見積の金額は明らかに高額だったので、材料・工法の見直しと適切な施工計画をご提案し、最終的には、見積のものよりも良質な工事が半分以下の価格で施工することができました。適正なコストで耐久性・断熱性・美観すべてにおいてバランスの取れた仕上がりとなり、施主の知人にも「信頼できるシブヤさんに、適正な値段でキレイに仕上げてもらって助かりました!」と大変喜ばれました。
張替後の外壁には、軽量かつ耐候性に優れた「ガリバリウム鋼板」を採用しました。この材料は金属製でありながらサビに強く、外観の美しさが長持ちします。さらに、裏面に断熱材が施されているため、気密性・断熱性にも優れ、冬の寒さや夏の暑さ対策にも効果的です。さらに、しっかりした材質なので、今後は外壁を張り替えることなく、塗装のみでも十分メンテナンスが可能となります。
そして、こちらが張替え後の写真です。外壁の色を明るいベージュ系に変更し、全体の印象が大きく変わりました。新しい外壁材は、長期間にわたって建物をしっかりと保護してくれるだけでなく、住まいの快適性も高めてくれます。
色の選択は住まいの印象を左右する重要な要素です。今回は、日差しをやわらげ、温かみを感じられる色合いをご提案し、施主の方にも大変ご満足いただけました。
■ご自身の住宅の外壁をチェックする際には、以下のような症状にご注意ください。
色褪せ:塗装や外壁材が薄くなり、見た目が変化
チョーキング:外壁を触ると白い粉が手につく
ひび割れ:外壁やシーリングにクラックが発生している
剥がれや反り:外壁材が浮いている、反っている
カビや藻の発生:黒ずみや緑色の汚れが目立つ
これらの症状が見られる場合は、早めに専門業者に相談し、適切な補修や張替工事を検討されることをおすすめします。
なお、近年は「実在する企業名を騙る」「火災保険が使えます」「すぐご契約いただければ30%安く施工できます」等々と勧誘し、高額な契約を迫る業者が増えているようです。企業名を偽る、急かす、不安を煽るといった営業手法には十分ご注意ください。できれば、信頼できる地元の業者や実績のある専門家からの紹介を通じて依頼されることをお勧めします。
建築士として、今回の外壁張替工事を通じて改めて実感したのは、住まいのメンテナンスは“予防”と“性能の向上”の両面で重要な意味を持つということです。
皆さまのご自宅も、ぜひ定期的に点検し、劣化の兆候を見逃さないよう心がけていただければと思います。長く快適に住み続けるための一歩として、今のお住まいの状態を見直してみてはいかがでしょうか。
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