W邸 新築(2階建て)工事 2012.5~12

新築2013.01.30
久しぶりに、規模のある住宅を設計しました。とは言っても、最近では、小さい家が多いので、60坪以上となると大きいように感じるのかもしれません。 まずは、材木の刻みから。 柱は、4寸角の杉。大梁は、末口9寸の丸太サヤ落しで杉や地松。土台は、桧。土台を受けるネコ土台が栗。いづれも、主要の軸組み材は、国産の芯持ち材を使用しています。(丈夫で安心ですね) (墨付けにそって刻みます) (集中していますね) (材木の仕口が完成) 3月の彼岸明けに地鎮祭。 (あいにくの雨模様) 基礎(ベタ)工事。地盤は良く、杭は打ちませんでしたが、ベース下にぐり石(大きめの石)をこば立てに敷き詰め、しっかりと転圧していきました。 (丁張りをだしてから基礎工事へ) (ぐり石が、かなり効きます) (鉄筋を組み、ベースを作りました) (型枠を組みました) (コンクリートを流しこんでいます) (型枠をはずし、内部の鉄筋を組みました) 基礎ができて、いよいよ建前の前日。大工さんが、刻んだ材木が現場へ運びこまれました。組み上げる順番も考えて、材木を並ばせていくのも重要なことです。 (角地です) 5月半ばに、建前をおこないました。 (すごい材木量ですね) (木の上に立っているので、見てると怖そう) 無事、上棟! (大工さん6人で2日がかりです) 建前が終わり、屋根工事が始まります。 今回もやはり、安田瓦を使用しました。 (切妻型の屋根です) (5寸勾配なので見栄えがいいですね) 屋根工事が終わる頃、左官屋さんが、ヨシと竹を運んできました。 いよいよ、土壁作りの段取りです。 (結構長いヨシです) (これは、孟宗竹です) さぁ。小舞かきがスタート。 (暑い日でしたね~) (手馴れた感じでゆっています) (三角の部分は、特に難しいのです) (全部しました) 土を塗って、乾き待ちです。 (ここまでくるのに、結構手間がかかっています) 土壁が乾いてから、板金屋さんが庇の板金をつけたり、大工さんがシートを貼っていきます。 (玄関先は、銅板を葺きました) 大工さんは、状況をみて、木のヨロイ貼りをやっていきました。 押縁を呼ばれる木板を押える加工は、段差に合わせて作っていくので、大変手間が掛かります。 (貼りはじめが肝心) (押縁の加工状況です) (もうすぐ完成) 板金屋さんが、妻壁(三角の部分)や小壁(壁の上部)にサイディングを貼っていきました。妻壁を塗り壁にするものいいのですが、吹き込みによる雨仕舞い(雨漏れ)を考えて、このような設計にしました。 (大きい三角ですね) 塗装工事。 木部にキシラデコールという塗料を2回塗って仕上げていきます。家がしまってみえてきます。 (塗るのも技術が要ります) 内部の造作工事も進み、順調です。 (和室ですね) 家具工事も家具屋さんが、作業場で作っています。 (戸棚製作中) 工事も終盤。再び、左官屋さんが登場。 (土を練って準備しているところです) (これもまた手間がかかっています) 各職人さんは、住宅部分が終わり、次に、車庫を建てていきました。 (時期は、11月なかばです) (車庫の屋根は、板金で葺きました) (外壁も板金です) (車庫内部に、コンクリートを流しています) 初冬に入り、天候が悪くなってきましたが、合間を見て、外部の工事も進めていきました。 (設備の配管工事をおこなっています) (寒い中、アプローチを作っています) 冬になると、左官屋さんは、塗り壁の乾きに気をつかいます。最後の仕上げ、漆喰や珪藻土を塗っていきました。特に、漆喰塗りは平滑に仕上げるのが大変です! (漆喰塗り状況) (珪藻土塗り状況) 12月半ば、ついに完成しました。材木の墨付け・刻みから数えると、じつに1年間の工期がかかりました。 (リビング) (玄関) (台所) (和室) (クローク) (テレビ台) (脱衣場内の引出し収納) (外観1) (外観2) 感想:完成して、改めて見ると風土に合った家は、やはりいいと思えてきます。手間が掛かった家ですが、長い目でみれば、短い工期だったかもしれません。お客様の完成祝いの席にも呼んでいただき、喜んでいただけたのは仕事冥利につきます。

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